支部総会報告 福井支部
日時 | 平成28年6月25日(日) 14:00~18:00 |
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会場 | 総会福井大学アカデミーホール 懇親会同 工学部総合研究棟13階会議室 |
出席者 | ご来賓(岩井善郎副学長、小野田信春工学研究科長、堀 照夫理事長、川上英男前理事長、奥居稠郎前副理事長)5名、一般会員76名、合計81名 |
今回の福井支部総会の運営担当は福井地区(通称、福の井会)でしたが、特に昭和63年卒(今年50歳になる方)の福の井会会員8名が総会実行委員として今回の総会の準備・運営に携わりました(福の井会では、毎年、その年に50歳になる方々が総会実行委員になり、総会の準備・運営を担当することになっています)。
13時30分から福の井会の総会が行われ、その後に福井支部総会、記念講演会、懇親会等が行われました。以下、報告いたします。
1. 福井支部総会(14:00~14:30、司会:高比良聡一(I63))
まず畑孝幸福井支部長の挨拶に始まり、堀照夫工業会理事長および岩井善郎副学長からご祝辞を頂きました。それぞれの内容はおおよそ以下の通りでありました。
畑支部長挨拶
きょうの支部総会では参加者数の目標を3桁(100名以上)にしていましたが皆さんいろいろ都合があって約80名の参加となりました。総会の参加者数には波があります。近年はスマホとかインターネットがあって簡単に話ができるのでなかなか集まって話をしようとはなりません。これはやはりよくありません。昔から言われますように「和をもって貴しとなす」の如く互いにある程度譲歩しあって日本が世界が良い環境になるよう良い地域作りをしなければなりません。その中で、工業会も年に一度はこのように集まって情報交換して、福井大が地域貢献する、そのお手伝いを工業会がさせて頂く、福井支部もそのお手伝いをやらせてもらっています。先ほど午前中も「福井支部主催 産学技術交流会」をやり、いろいろ良い話が出ました。福井県は農業県であるが、物作り県でもあります。例えば、医療+工業で医療器具開発をやるなど、いろんな良いことがあります。そういったことを工業会を通じてやってもらうと大変ありがたく思います。
4年後には国体が来ます。また新幹線も敦賀までの延伸がもう間近です。そういった中で福井県が皆さんのお力添えでもってますます発展していく、そうなるように工業会が地域に貢献できますように心から祈念致しましてご挨拶と致します。
堀理事長ご祝辞
定年退職後4年が経ちましたが、足を運んで顔を突き合わせて話ができることの楽しさをつくづく思っています。一つの仕事を仕上げるときはやはりどうしても顔を突き合わすことが大事である、ということをこの4年間、身に染みて感じました。この工業会も同様で、足を運び、顔を見合いながら話をする。それによって得るものは2倍にも3倍にもなって返って来ると思います。この総会に出席することがいかに大事であるかということを以上のような話で表したいと思います。
今年の大阪市での定期総会(近畿支部担当)では参加者数100名を超え、大変盛況でありました。この支部総会も約80名の参加ということです。では来年は100名か? 今後に期待したいと思います。総会に出るといっぱい楽しいことがある、ということをぜひ友人・知人に伝えてほしいと思います。
さて現在、福井大学は決して順調に推移しているとは言えません。他の国立大学法人と同様、運営費交付金を年々減らされ、財政的には大変厳しい状況にあります。工業会の皆さんにはこの大学の現状をよく理解して頂き、大学および工学部に対して何ができるかもう少し真剣に考えて欲しい。工業会が支援しないで誰が支援するであろうか? ぜひ工学部を支援してください。
あと8年で福井高等工業学校創立100周年を迎えます。ぜひ大きなイベントを行いたい。その検討を今後、工学部と一緒にやっていきたいと思っております。
最後に、工業会活動に対して常日頃ご理解とご協力を賜り感謝申し上げますとともに、工業会へも深い愛情でもってご支援を賜りますようお願い申し上げます。
岩井副学長ご祝辞
日頃、大学からのいろんな支援のお願いに対しまして快くご協力またご鞭撻を頂きまして心から御礼申し上げます。配付の冊子:「福井大学の特色ある取り組み(2016年4月)」でもって福井大学の現状を簡単に説明させて頂きます。
大学はこの4月から6年間の第3期中期目標中期計画の期間に入り、また第4番目の学部としての国際地域学部をスタートさせまして、総合大学としては他と遜色のない学部構成となりました。また工学部も8学科体制から5学科(うち、4学科は2〜3のコースを持つ)体制に再編し、頑張っております。
また、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」事業が地方創生の文科省版として昨年採択され、年6,000万円(5年間で計3億円)の予算をもらってスタートしています。県内の5つの4年制大学や自治体・企業等との協働で地域を担う人材を育成し、地域の雇用創出や学卒者の地元定着率の向上を目指した事業です。地元への就職率は現在48%のところ、4年後には10%のアップを目指しています。そして学卒者に地元に残ってもらうための一つの取り組みとして「ふくい地域創生士」という新しい認定制度を設ける予定です。積極的に地域の課題解決に取り組もうと思っている、また積極的に地域を愛している一定レベル以上の学生を優先的に(地元企業に)採用してもらおうというもので、産業界・自治体と一緒にこのような制度を確立していこうと考えているところです。今後、経済同友会、商工会議所、中小企業団体連合会へ説明に行く予定であります。ぜひ、お一人お一人にご理解頂いて、積極的なご協力を頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
最後に、本総会が盛大に行われますことをご祈念し、また大学へのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 (挨拶・ご祝辞は以上です)
来賓祝辞の後、議長:畑福井支部長の下で三つの議案についての審議に入り、平成27年度事業報告及び決算報告、平成28年度事業計画案(産学技術交流会スタートの件も含む)及び予算案、平成28・29年度福井支部役員改選案等について提案通り拍手・承認されました。また「福井支部主催の産学技術交流会」についての報告があり、「工業会の活性化策の一つとして、福井支部では平成28年5月21日開催の理事会で今年度より『産学技術交流会』を開催することを決定し、既にその打ち合わせ会を3月19日に実施し、また第1回の産学技術交流会を本日午前に行った。この会は、県内の産官学の有志会員が集い、講演会や見学会などの技術的交流を行うことによって参加者同士が互いに切磋琢磨することを目指すものであり、今後は年約4回の開催を予定している」との説明がありました。
2. 記念講演会(14:35~15:35、司会:高比良聡一(I63))
前側宏氏による「松下幸之助商学院の思い出」と題する記念講演が行われました。まず、福の井会副会長 牧野和彦より講師:前側宏氏の紹介があり、そののち講演に入りました。
前側宏氏は、昭和45年電気工学科卒で現在、㈱マエガワグループの代表取締役社長(ユー楽座・マエガワ 代表取締役社長)であり、福井市商店街連合会の会長なども務めておられ、工業会常任理事でもあります。
講演の概要は以下の通りです。
講演では、前側氏が工学部卒業直後の昭和45年3月から松下電器㈱会長の松下幸之助氏に丁稚奉公し、6月から昭和46年3月までの10か月もの間、松下幸之助氏が設立した「松下幸之助商学院」(滋賀県草津市)に入所し、“商道”を学び、「不屈の根性と豊かな人間性の涵養」を修業したそのきっかけ、経緯、研修内容、得られた諸々のことなどが紹介されました。前側氏は、商道の何たるかを学んだ当時の思い出と学んだ松下幸之助魂を豊富な写真・資料などを用いて熱心にお話しされ、予定の講演時間はあっという間に過ぎてしまいました。偉大なる松下幸之助氏の神髄を一緒に学んだ気になりました。
講演終了後、福の井会副会長 松木延倫より前側氏のご講演に対して謝辞を述べ、記念講演会は終了しました。
記念講演会終了後、同会場にて記念写真撮影を行い、その後、会場を工学部総合研究棟13階会議室に移し、懇親会を行いました。
3. 懇親会(16:00~18:00、司会:仲山はるみ(I63))
まず畑孝幸福井支部長から挨拶があり、小野田信春工学研究科長からご祝辞を頂き、清水則明福の井会会長の乾杯の発声を皮切りにして懇談に入りました。宴半ばでは、各テーブルにマイクを回し、テーブル毎に一人ずつスピーチをお願いし、近況報告・参加者の思いなどを自由に語ってもらいました。多くの方からそれぞれの立場での普段ではなかなか聞けない大変貴重なお話があり、また会場のあちらこちらでは久しぶりの出会いを逃すまいとじっくり話し込むグループも見られました。皆さん貴重な時間を大変有意義に過ごせた様子でした。
宴の終盤では今回の総会の準備・運営を担当した福の井会の総会実行委員8名の自己紹介を行いました。皆さん、工業会の行事には初デビューの方が多かったようですが、これからは工業会でもぜひご活躍して頂きたいと思います。
最後に丹南地区事務局長 平井康夫氏による万歳三唱、来年度定期総会及び福井支部総会の担当地区である坂井地区・奥越地区を代表して坂井地区長の関 秀親 様から閉会の辞を頂き、無事閉会となりました。
(以下に、福井支部総会・記念講演会・懇親会でのスナップ写真を掲載させて頂きます)
写真1. 畑 孝幸 福井支部長の挨拶 |
写真2. 堀 照夫 工業会理事長のご祝辞 |
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写真3. 岩井 善郎 副学長のご祝辞 |
写真4. 平成28年度福井支部総会での審議風景(1) |
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写真5. 平成28年度福井支部総会での審議風景(2) |
写真6. 記念講演会(講師:前側 宏 氏) |
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写真7. 参加者全員で記念写真 |
写真8. 懇親会にて 小野田信春 工学研究科長のご祝辞 |
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写真9. 懇親会にて 今回運営担当の総会実行委員(S63卒福の井会会員)の皆さん |
写真10. 懇親会の一風景 |
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写真11. 丹南地区事務局長 平井康夫氏による万歳三唱 |
以上(福の井会事務局長 谷口記)