全国定期総会及び東海支部総会報告
日時 | 平成26年6月14日(土) 11時00分~14時50分 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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会場 | 名鉄グランドホテル 11階 柏の間 名古屋市中村区名駅1-2-4 |
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出席者 |
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会員 | 青山支部長以下75名 計90名 |
今年の定期総会は東海支部で開催され、持ち回り幹事の電気・応物系での企画・運営となりました。JR名古屋駅に程近い名鉄グランドホテルが会場となり、東海支部総会、定期総会、講演会、記念写真撮影、懇親会が行われました。以下その内容について報告させていただきます。
東海支部総会
水野輝一さん(電気H5)の司会により進行、青山敏保支部長(応物S40)の挨拶では東海支部の新たな取組みとして、会員勤務先の紹介コーナーの説明などがありその後議事に入りました。
第2号議案 平成26年度事業計画及び予算案について
第3号議案 その他 平成26・27年度東海支部役員について
東海支部事務局より報告・説明があり、提案事項は全て異議無く全員の拍手により承認可決されました。
全国定期総会
総会に先立ち、この一年の間に亡くなられた物故会員のご冥福を祈り黙祷の後、定期総会に入りました。
定期総会ではまず川上理事長が挨拶され、母校福井大学工学部の前身、福井高等工業学校の創立90周年記念事業が昨年発足、その初代校長關盛治先生の胸像再建記念事業が進められている事。又、先般の文部科学省の評価では地方の国立総合大学では第1位、また氷河期とされる学生就職の内定率は、国立大学では全国第1位6連覇という非常に頼もしい結果であった事等を述べられました。
続いて岩井副学長からご祝辞を頂きました。福井大学の特色ある取組みとして、人材育成や新たな科学的価値の創造を通して、地域に貢献する活動実績と、さらなる地域振興のための取組計画が認められ、平成25年度の文部科学省事業「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択され、全学を挙げて「福井の知の拠点づくり」を目指している事。又、長期目標として「21世紀のグローバル社会において高度専門職業人として活躍できる人材の育成」を掲げ、平成24年度に東海北陸地区の国立大学で唯一採択された、文部科学省の「グローバル人材育成推進事業」では、工学部・工学研究科を中心に「世界的な視点をもった高度専門職業人の育成」を目指し、取組を進めている事等を述べられました。
岩井副学長のご祝辞の後議事に入り、議長には工業会規則により開催支部の青山支部長が議長席に着きました。
第2号議案 平成25年度収支決算報告、監査報告について
第3号議案 平成26年度事業計画案について
第4号議案 平成26年度収支予算案について
第5号議案 平成26・27年度役員改選について
第1・3号議案について高嶋学内運営委員長より、第2・4・5号議案について本部事務局より報告・説明がありました。第5号議案については、新理事長および新副理事長の選考経緯について井上選考委員長より説明があり、提案事項は全て異議無く全員の拍手により承認可決されました。
議事も無事終了し報告事項に移りました。報告事項では、初めに90周年記念事業について高嶋記念事業実行委員長よりスケジュール等の説明、続いて工業会ホームページの更新について本部事務局より説明がありました。永年功労者表彰では、東海支部の紡績学科昭和29年卒業の長坂忠雄様が表彰されました。
又、今回7期14年にわたり福井大学工業会にご尽力されてきた、川上理事長・奥居副理事長の退任挨拶・功労表彰、新たに就任された堀新理事長・井上新副理事長の新任挨拶がおこなわれ、盛りだくさんな内容だった定期総会を終了しました。
講演会
講演会では、今回新理事長に就任された堀照夫先生より、「革新的繊維加工技術について」という演題で講演会が開催されました。講演では、繊維産業の歩んできた経緯や問題点についての説明があり、今後開発すべき繊維技術の課題や、大量の水とエネルギーを消費し、環境負荷も大きい染色・加工の問題点を指摘し、リサイクルが可能で環境負荷が低いゼロエミッション工程である超臨界流体の応用が、繊維産業にも今後必要になるとの提言がありました。この超臨界流体の技術を活用した超臨界流体染色法は、今までの従来法染色と比較すると、廃水や廃ガス・廃エネルギーを出さない環境負荷がほとんどない革新的な技術でした。しかしこの技術には、イニシャルコストが高い等のデメリットもあり、また設備設置には先進国では厳しい法律規制から、実現が難しい所もあるようです。しかし、近年では世界的なスポーツ用品メーカーも、環境に配慮し超臨界流体染色の実用化を後押ししている現実があり、今後ますます重要な技術となるであろう予感をさせるものでした。又、繊維は衣類ばかりでなく、産業用として幅広い分野での応用が期待される所であり、その一つであるアラミド繊維導体ケーブルの紹介がありました。高抗張力・耐屈曲性に優れた特性を持ち、軽量で導電性に優位なケーブルが製作可能となるようです。短い時間ではありましたが大変興味深い内容のお話で、今までの繊維染料の概念を大きく変えるもとなり、今後の視野を広げる事となりました。
懇親会
講演会終了後、同会場で記念写真撮影を行い懇親会に移りました。青山支部長の乾杯の後、新たな取組みとして各分野で活躍する会員相互の交流のキッカケとなる、勤務先の紹介コーナーがあり、ビデオ映像を交えての披露となりました。また今回も若手参加者の自己紹介、同席した採用担当の先輩の「元気が一番」という採用基準の話など、場は大いに盛り上がりました。最後は、定期総会の来年開催担当である、前福井支部長の井上副理事長より、万歳三唱で締めくくられ散会となりました。
尚、今回の定期総会・東海支部総会では東海支部電気・応物系の幹事の方々、また工業会事務局の方々にも多大なるご支援を頂きました。ここに深く御礼申しあげます。
(東海支部長:青山 敏保 応用物理S40年卒 記)