全国定期総会及び福井支部総会報告

福井支部長:E45 前側 宏

日時 令和元年6月8日(土) 13時20分~18時30分
会場 福井大学文京キャンパス 教育系1号館 大2講義室(総会・記念講演会)
および 総合研究棟Ⅰ 13F 会議室(懇親会)
参加者 福井大学長 上田 孝典 様、同工学部長 福井 一俊 様(P55)
記念講演会講師:進藤哲次様、山田英幸様(D60)
会員:堀 照夫 理事長他 138名、合計141名

 当日は福井支部福井地区会員:佐野 弘(ER-H3卒)の司会の下で、福井支部総会、記念講演会、全国定期総会、懇親会等が行われました。

1. 福井支部総会

(福井支部総会の様子)

 前側 宏 福井支部長(E45)の挨拶の後、支部長議長の下で、議事に入り、(1)平成30年度事業報告、決算報告および監査報告、(2)令和元年度事業計画および予算案などについて審議しました。審議の結果、提案事項は全て異議なく承認されました。

2. 記念講演会

 今回は、福井県内の関連企業集団が現在進めている一大プロジェクト:「県民衛星プロジェクト」の推進母体である福井県民衛星技術研究組合の理事長:進藤哲次氏(㈱ネスティ 代表取締役)と同組合副理事長:山田英幸氏(セーレン電子㈱代表取締役社長、D60)に「県民衛星プロジェクト」の目的・意義・計画・現況等について詳しく紹介して頂いた。
本プロジェクトは、(1)県内製造系企業が、超小型人工衛星製造ノウハウの蓄積、部材開発等を通じ、今後増大する需要に対応する技術力を習得すること、(2)システム系企業が、衛星から得られるデータを活用したソフトウェアを開発し、福井県をモデルユーザーとして試行評価し、ビジネスモデルの創出につなげることなどを目的に、来年4月~9月の打ち上げ・運用を目指して福井県の強力な後押しを受けて取り組まれているものである。

(講師の進藤哲次氏(左側)と山田英幸氏(右側))

(聴衆でいっぱいの講演会場)

 この講演会には多数の工業会会員の他に学内教員や学生も詰め掛け、合計約160名もの聴衆で会場の大教室もあふれんばかりであった。このプロジェクトへの関心の高さがうかがえた。
 開発現場で陣頭指揮されている講師お二人の熱意のこもった説明に参加者は熱心に聞き入っていました。夢のようで夢ではない、非常に現実味のある、しかし心わくわくするような内容でした。県民に明るい話題を提供し、しかもその中で我が工学部の卒業生が大いに寄与していることを思うと、心から本プロジェクトに期待し、その大成功を願うものです。

3. 全国定期総会

 母校より上田 孝典 福井大学長、福井 一俊 同工学部長(P55)のご来賓方のご出席を得、堀理事長(D44)・畑 孝幸 副理事長(IM46)をはじめ北海道から九州までの各支部の支部長・役員の方々、そして一般会員の方々、合計141 名が出席し、福井支部の前側支部長の議長の下、議事の審議がなされました。
 まず総会の開始に先立ち、この1年間の物故者に哀悼の意を表し、1分間の黙とうを行いました。次いで堀理事長の挨拶を頂きました。要旨は以下の通りです。
 「福井開催の定期総会としては久しぶりの150名近くの多くの参加を得られたことにお礼を申し上げる。運営費交付金が大学の独立法人化以後約15年間で約20億円減らされ、大学の財政は今、非常に厳しいものになっている。大学は「大学基金」を立ち上げたが寄付金額は目標の 1/2以下である。財政的に厳しい状態の大学を側面から応援する中心組織として同窓経営者の会を立ち上げた。工業会としても大学の応援団の一員として大学に協力していきたい。2024年には工学部は創立100周年を迎える。工業会としてもしっかりお手伝いしていきたい。皆さんには工業会活動を理解して頂き、福井大学の応援団として深い愛情をもってご支援願いたい。」

(挨拶される 堀 照夫 工業会理事長)

(祝辞を述べられる 上田孝典 学長)

続いてこの4月より就任された上田孝典福井大学長がご祝辞を述べられました。趣旨は以下の通りです。
「堀理事長のご挨拶の中にもあったように福井大学の財政は財源(運営費交付金)不足で危機的状況にある。その中で本学では、地域貢献、強み・特色ある分野での世界・全国的教育研究を推進する大学として、各学部・大学院で独自的な教育研究をさらに充実・発展させるべくいろいろな努力を行っている。また特に大学院での高等教育の充実にも努めている。大学間連携では本学を主体とする県内大学との地域連携を目指している。地域の教育研究を引っ張り且つ自身も充実するような存在感あふれる大学を作っていきたい。我々は高度専門職業人を養成する大学であるという自覚をもって、またそれをしっかり実行していくというプライドをもって仕事に専念して頂けるような大学を作りたいと思って努力しているところである。
 “大学基金”については現在3,000万円/年の獲得を目指しており、「同窓経営者の会」にもご尽力頂いている。皆様にもご支援を頂ければありがたい。」
 以上のご来賓のご祝辞の後、来賓・役員の紹介、祝電披露などが行われ、そののち、前側議長により以下の議事に入りました。
 (1)平成30年度事業報告、(2)平成30年度決算報告及び監査報告、(3)令和元年度事業計画、(4)令和元年度予算案、の各議案について拍手多数で承認された。
 続いて、事務局から、工業会誌70号記念号の発刊、特に啓成寮特集を組み、元寮生から多数の投稿があったことなどが報告された。(これらの議題の詳細については本ホームページの「本部だより」のページをご参照ください)
 以上で無事定期総会が終了しました。定期総会終了後、同会場にて記念写真撮影を行い、総合研究棟Ⅰ 13F の会議室に会場を移して懇親会を行いました。

4. 懇親会

(祝辞を述べられる福井一俊 工学部長)

 今回は懇親会の大きな目玉としてプロの口笛奏者:分山貴美子氏(第34回国際口笛大会で優勝、全国各地でのコンサート活動やCDリリース等で活躍中)を招き、ウクレレ伴奏による素晴らしく透んだ音色の口笛音楽を楽しんで頂きました。
 参加者の入場時には分山氏による口笛音楽が演奏されなごやかな雰囲気の中、懇親会は始まりました。まず、本会運営担当の福井支部福井地区長の清水則明氏により開会宣言が行われ、福井一俊工学部長からご祝辞を頂きました。
 ご祝辞の中で福井一俊工学部長は、「4年前の工学部改組を受け、現在は大学院(工学研究科)の改組に向け準備中であり、現在の10専攻を3専攻14コースに改編する予定である。厳しい財政により研究や施設維持にかかる予算にしわ寄せが行っている。“大学基金”へのご協力に加え、共同研究へのご協力もぜひお願いしたい」と述べられました。
 この後、口笛演奏を一曲(ヴェルディ作曲の「乾杯の歌」)聴いて一息入れ、続いて畑 副理事長の挨拶・乾杯の音頭で懇談に入りました。懇談の中では、しばらく分山氏の口笛&ウクレレ演奏ライブを楽しみ、その後おいしい生ビールやお酒を酌み交わしながらのなつかしい談義があちこちで交わされ、また分山氏の口笛演奏へのリクエストなどもあり、懇談の時間はあっという間に過ぎてしまいました。

(分山貴美子さんによる口笛&ウクレレ演奏)

(畑副理事長のご発声で、乾杯!)

(分山氏と森 幹男氏(福井大教員、I-H4卒)との口笛共同ライブ)

 終わりに、来年の定期総会開催担当である北陸支部の支部長 塚田 律夫 氏(A40)が万歳三唱の音頭を取り、また福井支部総会を来年担当する坂井・奥越地区を代表して奥越地区長の岡田 孝一 氏(D44)の閉会の辞をもって散会としました。
 なお、今回の全国定期総会は福井支部が担当支部ということで、支部内の本年当番地区である福井地区(通称:福の井会)が運営担当となりました。H2~H4・H11・H21年卒の福の井会会員計12名が総会実行委員として鋭意、準備・運営にあたりました。また工業会事務局の方々にも多大なるご支援を頂きました。ここに深く御礼を申し上げます。

(文責:福井地区事務局 ER48 谷口秀次)

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