支部総会報告 東海支部
東海支部長:D46 竹上富彦
日時 | 令和元年6月16日(日) 11:00~14:30 | ||||||
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会場 | 名鉄ニューグランドホテル 7階 椿の間 | ||||||
参加者 |
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今年度は工化・染料系が幹事担当のため、繊維染料学科S60年卒の稲垣敏彦の司会で、定刻に支部総会が開催されました。まず、竹上支部長から出席者に支部総会への参加及び日頃の情報等へのご協力に対してのお礼と、本部を代表しておいでくださった大久保先生とご講演いただく京都精華大学のウスビ・サコ学長の紹介がありました。
次に来賓の工業会学内運営副委員長の大久保貢先生(福井大学アドミッションセンター教授)より、大学の近況、大学運営に係る統合の動き、在学者に占める東海地区出身者の多さ、就職状況などについてお話をお聞きしました。
竹上新支部長 |
大久保先生 |
続いて総会に入り、会則に則り、支部長の竹上富彦が議長となり、議事を進行しました。議長は、第1号議案 平成30年度会計報告・監査報告、第2号議案 令和元年度予算案について幹事の福田治男(工化52)に報告を求め、報告・説明のあと両案について議場に諮ったところ、いずれの議案も承認され総会を無事に終えました。
総会の後は記念講演として、京都精華大学学長のウスビ・サコ先生にお話をしていただきました。先生はアフリカのマリのご出身。成績優秀で、国が留学先に決めた中国の大学で建築を学ばれ、お国で活躍されるはずが経済の悪化で採用延期。自由な研究の場を求めて1991年に来日され、京都大学で博士号を取得されました。
その後、京都精華大学で研究の傍ら学生を指導され、2018年4月に京都精華大学学長に就任されました。ご専門は「空間人類学」。学長になられた現在も学生と一緒に京都の町家をベースに研究をされています。
今回は『グルーバル化する社会~日本における異文化共生とは~』の題目でお話を頂きました。ご自身の紹介、母国マリの紹介も交えながらのお話に始まり、研究のベースとなったマリの集団生活の様子。また京都での研究の一つとしての町家で行われている夕方の玄関先での水撒き。水撒きの範囲、重なりの大きさで隣人との親密度が分かるとのお話など、他人との関わりが薄くなっている、薄くしようとしている日本をお国の様子との対比で研究された結果など興味深い、また目からうろこのようなお話をお聞きしました。外国の人がいることが普通になっている日常の生活、また核家族化、育児ノイローゼ、孤独死、子供の声がうるさいから幼稚園・保育園は近所に建てるな、地域の魅力がなくなるから児童相談所などは来るな等、異文化ならぬ同質のはずの文化圏と思っている日常の場で、今までは『当たり前』『お互いさま』と思っていたことが通用しなくなりつつあると思われる昨今、『どう付き合うのか向き合うのかは簡単、相手に直接聞けばいい。』 など示唆に富んだお話を聞かせていただきました。
ご講演中のウスビ・サコ先生 |
その後は年に一度の集合写真の撮影、終了後は昼食を兼ねた親睦会の開始。
大久保教授に乾杯の音頭を取っていただき、懇親会が始まりました。途中、新人(以下の3名:H31卒)の自己紹介等によりさらに会場は盛り上がりをみせました。
- 大丸高史さん(電気・電子工学科)、永塚寛奈さん(知能システム工学科)、大池智明さん(繊維先端工学専攻)
会も終了に近づき、次期支部長の高瀬さんよりご挨拶&掛け合いコール(ワンダーフォーゲル部恒例)で締めて頂き、来年の再会を約して2019年度工業会東海支部総会を無事終了することができました。
詳細は支部HPをご覧ください。また、令和2年度の東海支部総会への申し込みもHPから申し込みください。